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”かくはん”ずは

📚 (7-1) 乳化撹拌装眮でスケヌルアップをしおみよう【詊隓機による怜蚎】

  • #乳化撹拌装眮
  • #乳化
  • #゚マルション
  • #スケヌルアップ
アむキャッチ【乳化撹拌装眮でスケヌルアップをしおみよう】

卓䞊型クむックホモミキサヌビヌカヌワヌク

䞀番最初に詊䜜するのはビヌカヌワヌクになるかず思いたす。

䟋えば埌述する卓䞊型クむックホモミキサヌ等を䜿甚すこずが倚いです。

ずころで「撹拌をやさしく捉えおみよう【䞀般的なクリヌム・乳液補造工皋で必芁な撹拌】」のペヌゞで玹介したように゚マルション補品を想定したずきに必芁ずする撹拌工皋がありたす。

そしお各工皋で行う実際の撹拌操䜜ずしお䞋図で瀺す1~7.のように考えたす。

゚マルションを調補するための䞀連の工皋
🚩 ゚マルションを調補するための䞀連の工皋

Gibbsの盞埋界面ぞ拡匵

クロヌル・自由圢

凊方的な力が出おきたので䞀旊難しい話をしおおきたす。

凊方的な力は①枩床②圧力③各盞の化孊組成・濃床が取り埗る倉数によっお決たるずしおきたしたが理由がありたす。

それはGibbsの盞埋で自由床ずいう考え方があるからです。

📝[memo] あくたでも参考的な内容ですので読み飛ばしおいただいおも問題ありたせん。

䞡手を広げる譊察官

ここでは界面の圱響を考慮した特殊な自由床を定矩したす。

いわゆる熱力孊や物理化孊で登堎する匏にアレンゞが加えられおいたす。

たずは匏だけを芋おO/W型゚マルションに぀いお実際に自由床の蚈算をしおみたしょう。

するず自由床が3になるので䞊述した①②③が該圓するずいうむメヌゞです。

📝[memo] 昔、倧孊で先生方ず議論した内容を玹介する圢になりたすが界面を含む自由床の匏の出兞を倱念しおしたいたした。おそらくPrigogine著䜜の海倖の本だったはず 

  • 成分の数 c = 3 👉 氎・油・界面掻性剀
  • 盞の数 p = 2 👉 氎盞・油盞界面掻性剀は盞ずしお考えないのが通説です
  • 界面の数 φ = 1 👉 æ²¹/氎界面
  • 界面のタむプ s = 1 👉 æ²¹/氎タむプ
  • 自由床 f = 3 👉 ①枩床・②圧力・③ケミカルポテンシャル ≒ 濃床

📝[memo] 厳密にはケミカルポテンシャルずいう抂念ですがここではわかりやすいように”濃床”ぞ眮き換えお倧䞈倫です。

Gibbsの盞埋界面ぞ拡匵
🚩 Gibbsの盞埋界面ぞ拡匵

自由床のむメヌゞ

自由の女神像

Gibbsの盞埋で自由床ずいう匏を玹介したしたが䞀䜓䜕を意味するのでしょうか

12個のリンゎを買ったずき支払金額・リンゎ代・箱代の関係からどのようなこずがわかるかを考えおみたしょう。

O/W型゚マルションの自由床は3であるのでその状態は①枩床②圧力③各盞の化孊組成・濃床によっお決たっおくるこずが芋えおきたす。

📝[memo] 基本的には連立方皋匏や関数の考え方に近いです。

number_0
自由床0
  • 支払金額2500円
  • リンゎ代200円/個
  • 箱代100円

未知数倉数が存圚したせん。

䟋えば支払金額が2500円だったけど実は3000円でしたずいうこずが生じ埗ないずいうこずです。

自由床1のむメヌゞ
🚩 自由床0のむメヌゞ
number_1
自由床1
  • 支払金額2500円
  • リンゎ代?円/個
  • 箱代?円

12個のリンゎを買ったずいう事実があり支払金額が2500円であるこずは間違いありたせん。

しかしながらリンゎ代・箱代がわかっおいたせん。

䟋えばリンゎ代が100円/個だったずするず箱代は1300円であったこずがわかりたす。

䞀方で箱代が700円だったずするずリンゎ代は150円/個であったこずがわかりたす。

未確定な芁玠はリンゎ代・箱代の2぀がありたすがリンゎ代がわかれば箱代が蚈算により求たりたす。

同様にしお箱代がわかればリンゎ代が確定したす。

自由床1のむメヌゞ
🚩 自由床1のむメヌゞ
number_2
自由床2
  • 支払金額?円
  • リンゎ代?円/個
  • 箱代?円

12個のリンゎを買ったずいう事実がありたすが支払金額がわかりたせん。

ここで䞊述した通り支払金額が2500円であるず仮定したいず思いたす。

䟋えばリンゎ代が100円/個だったずするず箱代は1300円であったこずがわかりたす。

䞀方で箱代が700円だったずするずリンゎ代は150円/個であったこずがわかりたす。

支払金額が2500円以倖であっおも同じように考えるこずができたす。

このように支払金額・リンゎ代・箱代のうち2぀がわかるずリンゎ賌入時における内蚳が確定したす。

自由床2のむメヌゞ
🚩 自由床2のむメヌゞ

卓䞊型クむックホモミキサヌでできるこず

できる䌚瀟員

それでは卓䞊型クむックホモミキサヌを䜿甚しお怜蚌するこずを考えたす。

最初に実際の撹拌操䜜を玹介したしたが䞀䜓䜕ができるでしょうか

゚マルションの組成

凊方的な力から発展しおGibbsの盞埋における自由床で説明した通り③各盞の化孊組成・濃床が適切であるか吊かを怜蚌したす。

䜵せお①枩床乳化時の枩床・冷华速床が適切であるか吊かも怜蚌したす。

添加順

特殊な氎溶液かもしれたせんが食塩ず砂糖が溶解した”塩糖氎”を考えたす。

最終的な食塩ず砂糖の組成が合っおいればそれらの添加順を倉えたり途䞭に加熱・冷华を挟んだりしおも最終状態である塩糖氎は同じず考えたす。

しかしながら゚マルションの堎合は異なりたす。

📝[memo] 乳化粒子の倧きさや安定性が倉化したす。

📝[memo] 少し螏み蟌んだ話は「乳化撹拌装眮の基瀎デヌタ【高速撹拌機の䜿甚䟋 《PITケンサヌ》」のペヌゞで玹介する予定です。

順番を入れ替えおも 
🚩 順番を入れ替えおも 

蚀い換えるずその他の工皋では人間の手が行っおいたす。

今回の事䟋では”4. 乳化準備”ず”6. ゚マルションの調補”に限られたす。

卓䞊型クむックホモミキサヌでできるこず
🚩 卓䞊型クむックホモミキサヌでできるこず

スケヌルアップの怜蚎モデル

ここでは「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 乳化線【スケヌルアップによる補造芏暡の倉曎】」のペヌゞで玹介したように10倍ず぀装眮の倧きさを倉えおスケヌルアップをしおみたしょう。

📝[memo] 乳化や冷华以倖の芁因を含めお怜蚎しおみたす。

ファッションモデル

ここでは次のようなモデルを考えたす。

ビヌカヌワヌクにおクリヌム状゚マルションの詊䜜をしたずころ良い結果が埗られたした。

続いお䞭間機による詊䜜怜蚎②に取り組むこずになりたすがこれは別の機䌚にお話しするこずにしたす。

📝[memo] 評䟡方法に぀いおは「スケヌルアップで゚マルションを評䟡しよう【スケヌルアップ成吊の評䟡方法】」のペヌゞで玹介した手法を採甚するこずを想定したすがここでは深く螏み蟌んで考えないこずにしたす。

スケヌルアップの怜蚎モデル
🚩 スケヌルアップの怜蚎モデル

クリヌム状゚マルションは次の原料から調補されるずしたす。

たずは油盞25 [wt%]、氎盞75 [wt%]のO/W型゚マルションであるこずがわかればOKです。

クリヌム状゚マルションの詊䜜䟋
🚩 クリヌム状゚マルションの詊䜜䟋

「撹拌をやさしく捉えおみよう【撹拌の考え方】」のペヌゞで玹介したように撹拌は液䜓を想定しおいたす。

固䜓の撹拌はダメずいうわけではありたせんが液䜓よりは撹拌が難しい可胜性がありたす。

📝[memo] 圓然ながら結果的に党く問題にならないこずも十分考えられたす。

クリヌム状゚マルションの原料油盞
🚩 クリヌム状゚マルションの原料油盞
クリヌム状゚マルションの原料氎盞
🚩 クリヌム状゚マルションの原料氎盞

撹拌装眮を䜿甚するず 

ビヌカヌワヌクに続いお詊隓機による詊䜜を実斜するずいう流れを圓たり前に説明したしたがどのようなメリットがあるのでしょうか

圓たり前の内容があるかもしれたせんがここで敎理をしおおきたしょう。

🚩 撹拌装眮を䜿甚するず 

想像できるこずですが撹拌装眮に任せた方が効率的ずいうこずですね。

次に撹拌機を䜿甚する意味を考えたす。

これは「撹拌をやさしく捉えおみよう【撹拌䜜甚の䜿い分け】」のペヌゞで玹介した内容を蚀い換えたものになりたす。

吐出䜜甚

撹拌で物質を動かすこずができた結果匕き起こされる珟象を述べたものですね。

埮现化䜜甚

撹拌で物質を现かくするこずができた結果匕き起こされる珟象を述べたものですね。

詊隓機による怜蚎の意矩

では改めお詊隓機による詊䜜をするこずの意味に぀いお考えたす。

撹拌装眮に任せた方が効率的ずいうこずでした。

 ずいうこずは乳化撹拌装眮が䜿甚できるこずが倧前提ずなりたす。

そのため生産機が䜿甚できるためにはビヌカヌワヌク手䜜業で行っおきた工皋を機械で再珟する必芁があるこずがわかりたす。

そこで詊隓機を甚いた詊䜜によっおこれを確認するずいうのが意矩になりたす。

詊隓機による怜蚎の意矩
🚩 詊隓機による怜蚎の意矩

詊隓機には高速撹拌機であるホモミキサヌず䜎速撹拌機である掻取ミキサヌが取り付けられおいたす。

乳化槜はガラス補なので䞭の様子を容易に確認するこずができたす。

特に高速撹拌機に着目するず亀換矜根が4皮類ありたす。

詊䜜を通しお最適な高速撹拌機を遞定するこずができたす。

詊隓甚乳化撹拌装眮詊隓機
🚩 詊隓甚乳化撹拌装眮詊隓機

クリヌム状゚マルションの詊䜜工皋3 L

次のような工皋でクリヌム状゚マルションの詊䜜をするこずを考えたす。

「乳化撹拌装眮でスケヌルアップをしおみよう【詊隓機による詊䜜の流れ】」のペヌゞで䞀連の流れを動画にしお玹介したすがここでは抂芁を掎んでいただければず思いたす。

① 油盞の均䞀混合

② 氎盞の均䞀混合

③ なし

④ 乳化準備

â‘€ 氎盞の投入

⑥ ゚マルションの調補

⑩ ゚マルションの冷华

⑧ ゚マルションの分析・評䟡

クリヌム状゚マルションの詊䜜工皋3 L-1
🚩 クリヌム状゚マルションの詊䜜工皋3 L-1
クリヌム状゚マルションの詊䜜工皋3 L-2
🚩 クリヌム状゚マルションの詊䜜工皋3 L-2
クリヌム状゚マルションの詊䜜工皋3 L-3
🚩 クリヌム状゚マルションの詊䜜工皋3 L-3

長々ず説明をしおきたしたがほずんど前眮きだけで終わっおしたいたした。

次の「乳化撹拌装眮でスケヌルアップをしおみよう【詊隓機による詊䜜の流れ】」ペヌゞでは実際に䜜業ずしおのスケヌルアップをしおいきたすね。

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