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”かくはん”ずは

📚 (6-6) スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 冷华線【冷华速床向䞊させる考え方】

  • #乳化撹拌装眮
  • #乳化
  • #゚マルション
  • #スケヌルアップ
アむキャッチ【スケヌルアップ理論を考えおみようヌ冷华線】

冷华速床を向䞊させる

萜ち蟌む䌚瀟員

これたでスケヌルアップ前埌で冷华速床を䞀定にするこずを目指しおきたしたが残念ながら䞊手くいきたせんでした。

📝[memo] 幟䜕孊的盞䌌ず力孊・運動孊的盞䌌のいずれも満たすこずができないずいう結論でした。

そこで「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 冷华線【冷华モデル】」のペヌゞで玹介した冷华速床に関する2぀の考え方のうち今床はスケヌルアップ前埌で冷华速床を向䞊させるこずを目指しおみたいず思いたす。

冷华速床向䞊ずは 

どのような考え方であったか振り返っおみたいず思いたす。

それは補品の熱を効率的に冷华氎ぞ䌝えるこずです。

すなわちスケヌルアップ埌では単䜍䜓積あたりの冷华速床ができるだけ倧きくなるこずを意味したす。

結果ずしおスケヌルアップ埌の冷华時間が短瞮されたす。

冷华速床を向䞊させる
🚩 å†·åŽé€ŸåºŠã‚’向䞊させる

しかしちょっず埅っおください。

冷华速床䞀定を考えたずきにスケヌルアップが䞊手くいきたせんでしたがどういったこずが起こるからだったでしょうか

幟䜕孊的盞䌌ず力孊・運動孊的盞䌌ずいうような話が出おきたしたが結果ずしおスケヌルアップ埌の冷华時間が長くなっおしたいたす。

 ずいうこずは冷华速床䞀定ずいう珟状維持もできおいないこずになりたす。

”冷华速床を向䞊させる考え方”を少し修正する

修正テヌプ

生産機では詊隓機ず同じ単䜍䜓積あたりの冷华速床100 [kW/m3]にするこずはできたせん。

冷华時間も同じ35分にするこずはできたせん。

そこで考え方を少し修正したいず思いたす。

スケヌルアップ前埌で冷华速床を向䞊させおできるだけスケヌルアップ前の状態に近づけるこずを考えたす。

📝[memo] 生産機の冷华速床を向䞊させるこずは間違いありたせんができるだけ詊隓機に近づけようずするものです。

生産機における単䜍䜓積あたりの冷华速床を䟋えば70 [kW/m3]くらいに向䞊させおできるだけ冷华時間を短瞮したいものです。

冷华速床を向䞊させる修正
🚩 å†·åŽé€ŸåºŠã‚’向䞊させる修正

効率的な冷华プロセス

「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 冷华線【冷华モデル】」のペヌゞで補品䞭の熱は4぀の状態乳化物 → 䌝熱境膜 → 乳化槜 → 冷华氎を経由しお移動するず考えるこずにしたした。

ここでは4぀の状態を次のように特城づけたいず思いたす。

ただし乳化物ず䌝熱境膜は補品ずしお取り扱うのでここでは実質3぀の状態を考えるこずになりたす。

卵の癜身ず黄身を分ける人

たずこれらの状態を固䜓ず液䜓に倧別したす。

固䜓

 乳化槜

液䜓 

補品乳化物・䌝熱境膜冷华氎

愛の告癜

次に熱の䌝わり方を考えたす。

䌝熱境膜乳化槜

熱䌝導 👉 物質の移動なしに熱が物䜓の高枩郚から䜎枩郚ぞ移る珟象

【補品乳化物・䌝熱境膜冷华氎】

熱䌝達 👉 流䜓の実質の流れによっお熱が運ばれる珟象

以䞊より熱䌝導ず熱䌝達を区別しながら冷华速床を向䞊させるこずを考えた方が良さそうです。

最初に熱䌝導に着目するこずにしたす。

すなわち乳化槜を改善しお冷华速床を向䞊させるこずを詊みたす。

効率的な冷华プロセス
🚩 åŠ¹çŽ‡çš„な冷华プロセス

乳化槜底鏡板の圢状

音挏れ

最初に”乳化槜”に着目したす。

熱を䌝えやすくするためにどうしたら良いかずいうず乳化槜の板厚を薄くすれば解決したす。

📝[memo] 薄い壁の方が音がよく聞こえたすよね。

盟を持぀人

しかし別の問題がありたす。

乳化槜の板厚を薄くするず匷床に倧きな圱響を䞎えたす。

乳化槜内では枛圧し加熱時のゞャケットには蒞気が流れおいる加圧ので乳化槜はこの圧力に耐えなければなりたせん。

したがっお乳化槜の板厚を薄くするずいう案は採甚できたせん。

そこで乳化槜の䌝熱面積を倧きくするこずを考えたす。

「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 冷华線【冷华速床䞀定ずする考え方①】」のペヌゞで玹介したように”単䜍時間あたりの䌝熱量の匏”から乳化槜の䌝熱面積を倧きくするず良いこずがわかりたす。

熱䌝導の向䞊
🚩 ç†±äŒå°Žã®å‘䞊

圓瀟では乳化槜底鏡板の圢状を工倫しおいたす。

半球を朰したような鏡板正半楕円型皿板 EDを䜿甚しおできるだけ䌝熱面積を倧きくしおいたす。

乳化槜底鏡板の圢状 → 半楕円型
🚩 ä¹³åŒ–槜底鏡板の圢状 → 半楕円型

鏡板の圢状比范

鏡を芋る人

圓瀟の乳化槜底鏡板は正半楕円型皿板 EDを採甚しおいたす。

参考たでに他の圢状ず比范をしおおきたしょう。

乳化槜の埄をRずし乳化槜底から0.5Rたでの䌝熱面積を蚈算しおみたす。

このずき「䌝熱面積」「鏡板」「胎板」で衚すこずができたす。

釜飯の釜
半球型HH

䌝熱面積鏡板0.500πR2胎板00.500πR2

10%皿型SD

䌝熱面積鏡板0.315πR2胎板0.306πR20.621πR2

正半楕円型ED

䌝熱面積鏡板0.345πR2胎板0.250πR20.595πR2

䞀般的な半球型HHを基準に考えるず正半楕円型EDの方が䌝熱面積が倧きいこずがわかりたす。

ただし10%皿型SDの方が䌝熱面積がさらに倧きいこずがわかりたす。

乳化槜内の枛圧ゞャケットの加圧に耐えないずいけないので乳化槜では圧力匷床がある正半楕円型EDが採甚されおいたす。

📝[memo] 枛圧の必芁がない溶解槜の堎合は圓瀟では䌝熱面積を倧きくするために10%皿型SDが採甚されおいたす。

乳化槜底鏡板の圢状
🚩 ä¹³åŒ–槜底鏡板の圢状

詊隓甚乳化撹拌装眮の堎合

面接

乳化槜では圧力匷床がある正半楕円型EDが採甚されおいるずいう話をしたしたが詊隓甚乳化撹拌装眮詊隓機ではどうだったでしょうか

答えから蚀うず半球型HHが採甚されおいたす。

正半楕円型EDを採甚する必芁はないでしょうか

「乳化撹拌装眮でスケヌルアップをしおみよう【詊隓機による怜蚎】」のペヌゞで玹介するこずになりたすが詊隓機を甚いた詊䜜の目的は人間の手で行っおきた工皋を機械に任せるこずです。

そしお詊隓機による詊䜜が䞊手くいった埌には䞭間機で詊䜜スケヌルアップをするこずになりたす。

䞭間機では乳化槜底の圢状は正半楕円型EDです。

このような流れを螏たえお考えたいのですが先に加熱の話をしおおきたいず思いたす。

アりフグヌス
熱媒の違い

詊隓機では枩氎加熱しかできたせんがその埌の䞭間機では蒞気加熱ができたす。

したがっお加熱の怜蚎は䞭間機でした方が良さそうです。

📝[memo] 蒞気加熱するこずが䞀般的な生産機の条件を怜蚎するこずができたす。

逆に蚀うず詊隓機では加熱の怜蚎にこだわる必芁があたりないかもしれたせん。

そのため詊隓機における乳化槜底の圢状は半球型HHのたたであっおも良いず刀断したす。

📝[memo] 正半楕円型EDよりも半球型HHの方が安䟡です。

䌝熱面積の違い
バリアを匵る棒人間

生産機や䞭間機ず比べるず詊隓機は乳化槜が小さいため乳化槜底の圢状を倉えたずしおもその䌝熱面積はほずんど倉化しないず考えられたす。

さらに生産機や䞭間機の乳化槜はSUS補ですが詊隓機の乳化槜はガラス補です。

ガラスはSUSよりも熱を䌝えにくいため総括䌝熱係数が小さくなりたす。

※圓瀟の経隓則では詊隓機の総括䌝熱係数は生産機や䞭間機の1/3皋床ずなりたす。

その結果䌝熱面積が倚少倉化したずしおも加熱時間にはほずんど圱響を䞎えたせん。

そのため詊隓機における乳化槜底の圢状は半球型HHのたたであっおも良いず刀断したす。

乳化撹拌装眮の総括䌝熱係数
🚩 ä¹³åŒ–撹拌装眮の総括䌝熱係数
冷华ゞェルシヌト

䞀方冷华を考えるず䜿甚する冷媒は氎盞氎たたは冷华氎であるかず思いたす。

生産機や䞭間機の乳化槜はSUS補ですが詊隓機の乳化槜はガラス補である点が問題ずなりたす。

すなわち詊隓機の方が冷华されにくいです。

するず䞊述した”䌝熱面積の違い”のずきず同じ結論が埗られたす。

このような加熱・冷华の事情から圓瀟では詊隓機における乳化槜底の圢状は半球型HHを採甚しおいたす。

笑顔で「○」
怒った顔で「×」

ただしこのような考え方に正解・䞍正解はありたせん。

あくたでも圓瀟の堎合を玹介したした。

特に補薬業界で倚いむメヌゞですが詊隓機の段階であっおも乳化槜はSUS補正半楕円型EDを芁望されるこずがありたす。

詊隓機の段階で加熱・冷华に関する詳现な怜蚎をしたいずいう考え方です。

このような堎合は暙準倖の特殊事䟋ずしお察応させおいただいおいたす。

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