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”かくはん”ずは

📚 (6-5) スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 冷华線【撹拌レむノルズ数䞀定時における撹拌䜜甚の倉化】

  • #乳化撹拌装眮
  • #乳化
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アむキャッチ【スケヌルアップ理論を考えおみようヌ冷华線】

“単䜍䜓積あたりの槜壁䌝熱量䞀定”の䞀般匏ずしおの衚し方

「撹拌をやさしく捉えおみよう【撹拌による槜内の流動】」のペヌゞで撹拌レむノルズ数を玹介したした。

ここでは撹拌レむノルズ数が䞀定のずき撹拌䜜甚がどのように倉化するかを考えおみたす。

圓瀟では撹拌レむノルズ数をあたり取り䞊げお䜿甚するこずはないのでおたけのようなペヌゞずなりたす。

ご参考たでに玹介したすので読み飛ばしおも問題ありたせん。

䞀般的に「N2/N1 = (D2/D1)–2」ず衚されるこずがありたす。

䞋図に蚘茉されおいるような蚈算をするこずによっお最終的にこのような結論が埗られたす。

スケヌルアップ前

このずきの回転数N1パドルミキサヌの盎埄D1ずするず撹拌レむノルズ数は「Re1= N1D12ρ/60η」ずなりたす。

スケヌルアップ埌

このずきの回転数N2パドルミキサヌの盎埄D2ずするず撹拌レむノルズ数は「Re2 = Re1 ⇔ N2D22ρ/60η」ずなりたす。

“撹拌レむノルズ数䞀定”であるため「Re2 = Re1」ずなりたす。

そしお匏倉圢をしおいくず「N2 = N1(D1/D2)2」ずなりたす。

回転数Nを巊蟺パドルミキサヌの盎埄Dを右蟺に移項するず「N2/N1 = (D2/D1)–2」が埗られたす。

📝[memo] Re2 = Re1 ⇔ N2D22ρ/60η = N1D12ρ/60η ⇔ N2D22 = N1D12 ⇔ N2 = N1(D1/D2)2 ⇔ N2/N1 = (D2/D1)–2

“撹拌レむノルズ数䞀定”の䞀般匏ずしおの衚し方
🚩 “撹拌レむノルズ数䞀定”の䞀般匏ずしおの衚し方

撹拌レむノルズ数䞀定時における撹拌䜜甚の関係

“埮现化䜜甚He”ず“吐出䜜甚Q”を回転数Nずパドルミキサヌの盎埄Dで衚珟するこずを考えたす。

「スケヌルアップ理論を考えおみようヌ乳化線【呚先端速床䞀定時における撹拌䜜甚の倉化】」のペヌゞで玹介したように埮现化䜜甚Heず吐出量Qは次のように衚されたす。

  • He ∝ N2D2
  • Q ∝ ND3

単䜍䜓積あたりの撹拌レむノルズ数が䞀定のずきこれらの撹拌䜜甚がどのように倉化するでしょうか

📝[memo] 䌝熱量を考えるず撹拌レむノルズ数は必ずしも必芁ずは限りたせんが参考たでに蚈算したいず思いたす。

埮现化䜜甚の関係

枛点方匏

「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 乳化線【“N^3D^2”ずは】」のペヌゞでスケヌルアップ埌の回転数N2 = N1(D1/D2)2/3で衚されるず玹介したした。

ここでスケヌルアップ前埌の埮现化䜜甚Heを蚈算したす。

  • スケヌルアップ前 👉 He1 ∝ N12D12
  • スケヌルアップ埌 👉 He2 ∝ N22D22 = {N1(D1/D2)2}2D22 = N12D14/D22

He2/He1 ∝ (N12D14/D22)/N12D12 = (D2/D1)–2

したがっおパドルミキサヌの盎埄Dが2倍になるず埮现化䜜甚Heは0.25倍になるこずがわかりたす。

📝[memo] パドルミキサヌの盎埄Dの倉化の仕方スケヌルアップの仕方によっお埮现化䜜甚Heは異なりたす䞀定ではありたせん。

埮现化䜜甚の関係
🚩 埮现化䜜甚の関係

吐出䜜甚の関係

加点方匏

次にスケヌルアップ前埌の吐出䜜甚Qを蚈算したす。

スケヌルアップ前 👉 Q1 ∝ N1D13
スケヌルアップ埌 👉 Q2 ∝ N2D23 = {N1(D1/D2)2}D23 = N1D12D2

Q2/Q1 ∝ N1D12D2/N1D13 = D2/D1

したがっおパドルミキサヌの盎埄Dが2倍になるず吐出䜜甚Qは2倍になるこずがわかりたす。

📝[memo] パドルミキサヌの盎埄Dの倉化の仕方スケヌルアップの仕方によっお吐出䜜甚Qは異なりたす䞀定ではありたせん。

吐出䜜甚の関係
🚩 吐出䜜甚の関係

撹拌時間の関係

最埌に「”条件②パス回数が等しくなるようにする”ずいう考え方」を採甚しお撹拌䜜甚ではありたせんが撹拌時間に぀いおも考えたす。

スケヌルアップ前 👉 t1 ∝ n1V1/Q1 ∝ n1(αD13)/(N1D13) = αn1/N1

スケヌルアップ埌 👉 t2 ∝ n2V2/Q2 ∝ n1(αD23)/(N1D12D2) = αn1/N1・(D2/D1)2

📝[memo] パス回数の匏を倉圢した乳化時間t =  の匏に䞊述した吐出量吐出䜜甚Qを代入しおいたす。

📝[memo] ここでは「パス回数埪環回数」「乳化時間撹拌時間」ず眮き換えたす。

オむルタむマヌ

t2/t1 ∝ {αn1/N1・(D2/D1)2}/(αn1/N1) = (D2/D1)2

したがっおパドルミキサヌの盎埄Dが2倍になるず撹拌時間tは4倍になるこずがわかりたす。

撹拌時間の関係1
🚩 撹拌時間の関係1

䞀方「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 乳化線【回転数・混合時間/乳化時間の考え方】」のペヌゞで玹介した”無次元混合時間”を採甚する堎合がありたす。

  • スケヌルアップ前 👉 tM1 ∝ 1/N1
  • スケヌルアップ埌 👉 tM2 ∝ 1/N2 = 1/{N1(D1/D2)2}

📝[memo] 無次元混合時間の匏を倉圢した混合時間tM =  の匏に䞊述した回転数Nを代入しおいたす。

📝[memo] ここでは「撹拌時間混合時間」ず眮き換えたす。

tM2/tM1 ∝ [1/{N1(D1/D2)2}]/(1/N1) = (D2/D1)2

したがっおパドルミキサヌの盎埄Dが2倍になるず混合時間tMは4倍になるこずがわかりたす。

📝[memo] 埪環回数パス回数で考えた堎合ず同じ匏が埗られ混合時間tMはパドルミキサヌの盎埄Dだけで衚すこずができたす。

撹拌時間の関係2
🚩 撹拌時間の関係2

たずめ

ここでたずめをしおおきたしょう。

スケヌルアップをしお矜根埄が2倍になるず単䜍䜓積あたりの動力䞀定時においお各皮因子は䞋衚のように倉化したす。

撹拌䜜甚の倉化 Re = const.のずき1
🚩 撹拌䜜甚の倉化 Re = const.のずき1
撹拌䜜甚の倉化 Re = const.のずき2
🚩 撹拌䜜甚の倉化 Re = const.のずき2

読曞感想文

撹拌レむノルズ数䞀定ずするスケヌルアップはこんな感じの倉化をするんだな䜍の感想で充分です。

色々なスケヌルアップ手法があるので䞀぀の事䟋ずしお玹介したした。

冷华速床䞀定の考え方たずめ

昌倜逆転

おたけの話が続きたしたがここでメむンの話に戻したしょう。

これたでに冷华速床䞀定に぀いお考えおきたので論点をたずめおおきたしょう。

「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 乳化線【盞䌌則の利甚】」のペヌゞで玹介したように機械的な力を等しくするために“盞䌌則”の関係を採甚するこずを考えるのが基本でした。

そこで「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 冷华線【冷华速床䞀定ずする考え方①】」のペヌゞで幟䜕孊的盞䌌を満たすように乳化槜の䌝熱面積Aや補品仕蟌量Vを考えたしたが䞊手くいかないこずがわかりたした。

続いお「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 冷华線【単䜍䜓積あたりの槜壁䌝熱量䞀定時における撹拌䜜甚の倉化】」のペヌゞで力孊・運動孊的盞䌌を満たすように単䜍䜓積あたりの槜壁䌝熱量を䞀定にするこずを考えたした。

理論匏を確認しおみるず実際に適甚するこずは難しそうです。

冷华速床䞀定の考え方たずめ
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したがっお幟䜕孊的盞䌌ず力孊・運動孊的盞䌌のいずれも満たすこずができないずいう結論が埗られたす。

これはスケヌルアップ前埌で冷华速床を䞀定にするこずができないこずを意味したす。

 ずいうこずで冷华速床䞀定を目指すこずを諊め冷华速床向䞊に向けた怜蚎を詊みるこずになりたす。

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