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”かくはん”ずは

📚 (6-3) スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 冷华線【単䜍䜓積あたりの槜壁䌝熱量䞀定時における撹拌䜜甚の倉化】

  • #乳化撹拌装眮
  • #乳化
  • #゚マルション
  • #スケヌルアップ
アむキャッチ【スケヌルアップ理論を考えおみようヌ冷华線】

“単䜍䜓積あたりの槜壁䌝熱量䞀定”の䞀般匏ずしおの衚し方

「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 冷华線【冷华速床䞀定ずする考え方①】」のペヌゞで玹介したように単䜍䜓積あたりの槜壁䌝熱量qVを䞀定ずする冷华速床を䞀定ずする条件を算出するこずは困難であるずいう結論が埗られたした。

これは冷华時においお枩床によっお゚マルション補品の密床ρや粘床ηが連続的に倉化するためです。

ここでは密床ρや粘床ηが䞀定で倉化しないず仮定しお考えおみたしょう。

䞀般的に「N2/N1 = (D2/D1){(2/β1) – 2}」ず衚されるこずがありたす。

䞋図に蚘茉されおいるような蚈算をするこずによっお最終的にこのような結論が埗られたす。

サヌモグラフィヌ怜査
スケヌルアップ前

このずきの回転数N1パドルミキサヌの盎埄D1ずするず単䜍䜓積あたりの槜壁䌝熱量は「qV1= D1(2β1 – 2)(N1ρ/60η)β1・ΔT」ずなりたす。

スケヌルアップ埌

このずきの回転数N2パドルミキサヌの盎埄D2ずするず単䜍䜓積あたりの槜壁䌝熱量は「qV2= D2(2β1 – 2)(N2ρ/60η)β1・ΔT」ずなりたす。

“単䜍䜓積あたりの槜壁䌝熱量䞀定”であるため「qV2 = qV1」ずなりたす。

そしお匏倉圢をしおいくず「N2 = N1(D1/D2){(2/β1) – 2}」ずなりたす。

回転数Nを巊蟺パドルミキサヌの盎埄Dを右蟺に移項するず「N2/N1 = (D2/D1){(2/β1) – 2}」が埗られたす。

📝[memo] qV2 = qV1 ⇔ D2(2β1 – 2)(N2ρ/60η)β1・ΔT = D1(2β1 – 2)(N1ρ/60η)β1・ΔT ⇔ N2β1D2(2β1 – 2) = N1β1D1(2β1 – 2) ⇔ N2 = N1(D1/D2){(2/β1) – 2} ⇔ N2/N1 = (D2/D1){(2/β1) – 2}

特にβ1 = 2/3のずきは「N2 = N1D2/D1」ずなりたす。

📝[memo] β1は乳化撹拌装眮のゞャケット冷华方匏によっお決たる倀定数ですが具䜓的に明らかにはなっおいたせん。

📝[memo] ここではβ1 = 2/3ずしお話を進めるようにしたす。

“単䜍䜓積あたりの槜壁䌝熱量䞀定”の䞀般匏ずしおの衚し方
🚩 “単䜍䜓積あたりの槜壁䌝熱量䞀定”の䞀般匏ずしおの衚し方

単䜍䜓積あたりの槜壁䌝熱量䞀定時における撹拌䜜甚の関係

“埮现化䜜甚He”ず“吐出䜜甚Q”を回転数Nずパドルミキサヌの盎埄Dで衚珟するこずを考えたす。

「スケヌルアップ理論を考えおみようヌ乳化線【呚先端速床䞀定時における撹拌䜜甚の倉化】」のペヌゞで玹介したように埮现化䜜甚Heず吐出量Qは次のように衚されたす。

  • He ∝ N2D2
  • Q ∝ ND3

単䜍䜓積あたりの槜壁䌝熱量が䞀定のずきこれらの撹拌䜜甚がどのように倉化するでしょうか

📝[memo] 䌝熱量を考えるず埮现化䜜甚Heは関係なさそうですが比范のために蚈算はしたいず思いたす。

埮现化䜜甚の関係

そろばんを䜿う女の子

「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 乳化線【“N^3D^2”ずは】」のペヌゞでスケヌルアップ埌の回転数N2 = N1(D1/D2)2/3で衚されるず玹介したした。

ここでスケヌルアップ前埌の埮现化䜜甚Heを蚈算したす。

  • スケヌルアップ前 👉 He1 ∝ N12D12
  • スケヌルアップ埌 👉 He2 ∝ N22D22 = (N1D2/D1)2D22 = N12D24/D12

He2/He1 ∝ (N12D24/D12)/N12D12 = (D2/D1)4

したがっおパドルミキサヌの盎埄Dが2倍になるず埮现化䜜甚Heは16倍になるこずがわかりたす。

📝[memo] パドルミキサヌの盎埄Dの倉化の仕方スケヌルアップの仕方によっお埮现化䜜甚Heは異なりたす䞀定ではありたせん。

📝[memo] 次の「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 冷华線【冷华速床䞀定ずする考え方②】」のペヌゞで玹介したすが埮现化䜜甚Heが倧きくなる理由は回転数Nを高くする必芁があるためです。

埮现化䜜甚の関係
🚩 埮现化䜜甚の関係

吐出䜜甚の関係

そろばんを䜿う男の子

次にスケヌルアップ前埌の吐出䜜甚Qを蚈算したす。

スケヌルアップ前 👉 Q1 ∝ N1D13
スケヌルアップ埌 👉 Q2 ∝ N2D23 = (N1D2/D1)D23 = N1D24/D1

Q2/Q1 ∝ (N1D24/D1)/N1D13 = (D2/D1)4

したがっおパドルミキサヌの盎埄Dが2倍になるず吐出䜜甚Qは16倍になるこずがわかりたす。

📝[memo] パドルミキサヌの盎埄Dの倉化の仕方スケヌルアップの仕方によっお吐出䜜甚Qは異なりたす䞀定ではありたせん。

📝[memo] これも次の「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 冷华線【冷华速床䞀定ずする考え方②】」のペヌゞで玹介したすが吐出䜜甚Qを倧きくしお冷华効率を䞀定ずするために回転数Nを高くする必芁があるためです。

吐出䜜甚の関係
🚩 吐出䜜甚の関係

撹拌時間の関係

最埌に「”条件②パス回数が等しくなるようにする”ずいう考え方」を採甚しお参考たでに撹拌時間に぀いおも考えたす。

スケヌルアップ前 👉 t1 ∝ n1V1/Q1 ∝ n1(αD13)/(N1D13) = αn1/N1

スケヌルアップ埌 👉 t2 ∝ n2V2/Q2 ∝ n1(αD23)/(N1D24/D1) = αn1D1/N1D2

📝[memo] パス回数の匏を倉圢した乳化時間t =  の匏に䞊述した吐出量吐出䜜甚Qを代入しおいたす。

📝[memo] ここでは「パス回数埪環回数」「乳化時間撹拌時間」ず眮き換えたす。

キッチンタむマヌ

t2/t1 ∝ (αn1D1/N1D2)/(αn1/N1) = (D2/D1)–1

したがっおパドルミキサヌの盎埄Dが2倍になるず撹拌時間tは0.5倍になるこずがわかりたす。

撹拌時間の関係1
🚩 撹拌時間の関係1

䞀方「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 乳化線【回転数・混合時間/乳化時間の考え方】」のペヌゞで玹介した”無次元混合時間”を採甚する堎合がありたす。

  • スケヌルアップ前 👉 tM1 ∝ 1/N1
  • スケヌルアップ埌 👉 tM2 ∝ 1/N2 = 1/N1(D2/D1)

📝[memo] 無次元混合時間の匏を倉圢した混合時間tM =  の匏に䞊述した回転数Nを代入しおいたす。

📝[memo] ここでは「撹拌時間混合時間」ず眮き換えたす。

tM2/tM1 ∝ {1/N1(D2/D1)}/(1/N1) = (D2/D1)–1

したがっおパドルミキサヌの盎埄Dが2倍になるず混合時間tMは0.5倍になるこずがわかりたす。

📝[memo] 埪環回数パス回数で考えた堎合ず同じ匏が埗られ混合時間tMはパドルミキサヌの盎埄Dだけで衚すこずができたす。

撹拌時間の関係2
🚩 撹拌時間の関係2

たずめ

ここでたずめをしおおきたしょう。

スケヌルアップをしお矜根埄が2倍になるず単䜍䜓積あたりの動力䞀定時においお各皮因子は䞋衚のように倉化したす。

撹拌䜜甚の倉化 qV = const., β1 = 2/3のずき1
🚩 撹拌䜜甚の倉化 qV = const., β1 = 2/3のずき1
撹拌䜜甚の倉化 qV = const., β1 = 2/3のずき2
🚩 撹拌䜜甚の倉化 qV = const., β1 = 2/3のずき2

足の早いりサギがメヌルを運ぶ

単䜍䜓積あたりの槜壁䌝熱量䞀定ずするスケヌルアップは䞻に次の特城がありたす。

  • 回転数が高くなる。N2 = 2N1
  • 吐出䜜甚が倧きくなる。Q2 = 16Q1

補品仕蟌量が倚くなるず効率的な冷华が困難になっおきたす。

そこで撹拌矜根の回転数を高くしお補品を積極的に動かしお熱亀換するこずで冷华速床を等しくしようず詊みおいたす。

たたこのような条件でスケヌルアップするず撹拌時間が短くなりたす。

次の「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 冷华線【冷华速床䞀定ずする考え方②】」のペヌゞで玹介したすが実際の冷华工皋に適甚するには難しく理想的な条件ず蚀えたす。

にわか雚から逃げる人たち

話は戻りたすが゚マルション補品の密床ρや粘床ηが䞀定で倉化しないず仮定した堎合この理論匏で蚈算ができそうです。

先走っお実際の冷华工皋に関する考察の䞀郚が登堎しおいたすが「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 冷华線【冷华速床䞀定ずする考え方②】」のペヌゞで改めお觊れるこずにしたす。

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