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”かくはん”ずは

📚 (5-18) スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 乳化線【吐出量䞀定時における撹拌䜜甚の倉化】

  • #乳化撹拌装眮
  • #乳化
  • #゚マルション
  • #スケヌルアップ
アむキャッチ【スケヌルアップ理論を考えおみようヌ乳化線】

“吐出量䞀定”の䞀般匏ずしおの衚し方

「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 乳化線【単䜍䜓積あたりの動力䞀定時における撹拌䜜甚の倉化】」のペヌゞで玹介したようにスケヌルアップ前埌で吐出䜜甚Qを優先的に䞀定ずなるような条件を蚭けたら良いのではないかずいう考えが出おきたす。

ハズレ

そこで埮现化䜜甚Heを含たないように単䜍䜓積あたりの吐出量QVを等しくするこずを考えたしたがスケヌルアップ理論ずしお取り扱うこずができないこずがわかりたした。

📝[memo] 䜎速撹拌機による混合目的では吐出䜜甚Qを察象に考えるべきものが圧倒的に倚いです。

今床は䜓積を無芖しお吐出量Qのみを等しくするこずを考えおみたす。


䞀般的に「N2/N1 = (D2/D1)–3」ず衚されるこずがありたす。

䞋図に蚘茉されおいるような蚈算をするこずによっお最終的にこのような結論が埗られたす。

熱いご飯を冷たす人
スケヌルアップ前

このずきの回転数N1タヌビン矜根の盎埄D1ずするず吐出量「Q1 = Nq1N1D13・103」ずなりたす。

スケヌルアップ埌

このずきの回転数N2タヌビン矜根の盎埄D2ずするず吐出量「Q2 = Nq2N2D23・103」ずなりたす。

“吐出量䞀定”であるため「Q2 = Q1」ずなりたす。

たた幟䜕孊的盞䌌が成り立぀ので「Nq1 = Nq2」ずしたす。

そしお匏倉圢をしおいくず「N2 = N1(D1/D2)3」ずなりたす。

回転数Nを巊蟺に移項するず「N2/N1 = (D2/D1)–3」が埗られたす。

📝[memo] Q2 = Q1 ⇔ Nq2N2D23・103 = Nq1N1D13・103 ⇔ N2D23 = N1D13 ⇔ N2 = N1(D1/D2)3

“吐出量䞀定”の䞀般匏ずしおの衚し方
🚩 â€œåå‡ºé‡äž€å®šâ€ã®äž€èˆ¬åŒãšã—おの衚し方

吐出量䞀定時における撹拌䜜甚の関係

“埮现化䜜甚He”ず“吐出䜜甚Q”を回転数Nずパドルミキサヌの盎埄Dで衚珟するこずを考えたす。

「スケヌルアップ理論を考えおみようヌ乳化線【呚先端速床䞀定時における撹拌䜜甚の倉化】」のペヌゞで玹介したように埮现化䜜甚Heず吐出量Qは次のように衚されたす。

  • He ∝ N2D2
  • Q ∝ ND3

吐出量が䞀定のずきこれらの撹拌䜜甚がどのように倉化するでしょうか

埮现化䜜甚の関係

クリップボヌドに曞き蟌む女性

スケヌルアップ埌の回転数N2 = N1(D1/D2)3で衚されるず玹介したした。

ここでスケヌルアップ前埌の埮现化䜜甚Heを蚈算したす。

  • スケヌルアップ前 👉 He1 ∝ N12D12
  • スケヌルアップ埌 👉 He2 ∝ N22D22 = {N1(D1/D2)3}2D22 = N12D16/D24

He2/He1 ∝ (N12D16/D24)/N12D12 = (D2/D1)–4

したがっおパドルミキサヌ矜根の盎埄Dが2倍になるず埮现化䜜甚Heは1/16(= 0.0625)倍になるこずがわかりたす。

埮现化䜜甚を無芖しお吐出䜜甚のみの条件を考えたしたが埮现化䜜甚が小さくなっおしたいたした。

埮现化䜜甚を考えないこずをコンセプトずしおいたのでこれは良い傟向かもしれたせん。

📝[memo] パドルミキサヌ矜根の盎埄Dの倉化の仕方スケヌルアップの仕方によっお埮现化䜜甚Heは異なりたす䞀定ではありたせん。

埮现化䜜甚の関係
🚩 åŸ®çŽ°åŒ–䜜甚の関係

吐出䜜甚の関係

クリップボヌドに曞き蟌む男性

次にスケヌルアップ前埌の吐出䜜甚Qを蚈算したす。

  • スケヌルアップ前 👉 Q1 ∝ N1D13
  • スケヌルアップ埌 👉 Q2 ∝ N2D23 = {N1(D1/D2)3}D23 = N1D13

Q2/Q1 ∝ N1D13/N1D13 = 1 (= const.)

したがっおパドルミキサヌの盎埄Dが2倍になっおも吐出䜜甚Qは䞀定であるこずがわかりたす。

📝[memo] パドルミキサヌの盎埄Dがどのような倉化どのようなスケヌルアップをしおも吐出䜜甚Qは䞀定になりたす。

吐出䜜甚の関係
🚩 åå‡ºäœœç”šã®é–¢ä¿‚

撹拌時間の関係

最埌に「”条件②パス回数が等しくなるようにする”ずいう考え方」を採甚しお撹拌䜜甚ではありたせんが撹拌時間に぀いおも考えたす。

n2 = n1が成り立぀条件を採甚するこずを意味したす。

📝[memo] 「スケヌルアップ理論を考えおみようヌ乳化線【パス回数が等しくなるようにする】」のペヌゞで玹介したした。

「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 乳化線【“N^3D^2”ずは】」のペヌゞで玹介したように幟䜕孊的盞䌌が成り立぀のでV = αD3を満たしたす。

  • スケヌルアップ前 👉 t1 ∝ n1V1/Q1 ∝ n1(αD13)/(N1D13) = αn1/N1
  • スケヌルアップ埌 👉 t2 ∝ n2V2/Q2 ∝ n1(αD23)/(N1D13) = αn1/N1・(D2/D1)3

📝[memo] パス回数の匏を倉圢した乳化時間t =  の匏に䞊述した吐出量吐出䜜甚Qを代入しおいたす。

📝[memo] ここでは「パス回数埪環回数」「乳化時間撹拌時間」ず眮き換えたす。

花時蚈

t2/t1 ∝ {αn1/N1・(D2/D1)3}/(αn1/N1) = (D2/D1)3

したがっおパドルミキサヌの盎埄Dが2倍になるず撹拌時間tは8倍になるこずがわかりたす。

📝[memo] 補品仕蟌量Vにおいお幟䜕孊的盞䌌が成り立぀ので撹拌時間tはパドルミキサヌの盎埄Dだけで衚すこずができたす。

撹拌時間の関係1
🚩 æ’¹æ‹Œæ™‚間の関係1

䞀方「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 乳化線【回転数・混合時間/乳化時間の考え方】」のペヌゞで玹介した”無次元混合時間”を採甚する堎合がありたす。

  • スケヌルアップ前 👉 tM1 ∝ 1/N1
  • スケヌルアップ埌 👉 tM2 ∝ 1/N2 = 1/{N1(D1/D2)3} = 1/N1・(D2/D1)3

📝[memo] 無次元混合時間の匏を倉圢した混合時間tM =  の匏に䞊述した回転数Nを代入しおいたす。

📝[memo] ここでは「撹拌時間混合時間」ず眮き換えたす。

tM2/tM1 ∝ {αn1/N1・(D2/D1)3}/(αn1/N1) = (D2/D1)3

したがっおパドルミキサヌの盎埄Dが2倍になるず撹拌時間tは8倍になるこずがわかりたす。

撹拌時間の関係2
🚩 æ’¹æ‹Œæ™‚間の関係2

たずめ

ここでたずめをしおおきたしょう。

スケヌルアップをしお矜根埄が2倍になるず吐出量䞀定時においお各皮因子は䞋衚のように倉化したす。

撹拌䜜甚の倉化 Q = const.のずき1
🚩 æ’¹æ‹Œäœœç”šã®å€‰åŒ– Q = const.のずき1
撹拌䜜甚の倉化 Q = const.のずき2
🚩 æ’¹æ‹Œäœœç”šã®å€‰åŒ– Q = const.のずき2

“吐出量䞀定”であるこず

病院の埅合宀

”吐出量䞀定”ずいう条件であればスケヌルアップで䞍芁な”埮现化䜜甚”が小さくなるので利甚できそうな気がしたす。

しかしながら乳化撹拌装眮が倧きくなったずきに非垞に長い撹拌時間を必芁ずするので生産効率が非垞に悪いず蚀えたす。

したがっお特別な事情がない限りは実務では経枈性の問題から採甚できないずいう事情がありたす。

 ずいうこずは”吐出量䞀定”ずいうスケヌルアップ理論は扱うこずができたせん。

ここたで読んでいただいた方には申し蚳ありたせんが実際には適甚できないダメな事䟋を長々ず説明させおいただきたした。

📝[memo] 取り扱うこずができないスケヌルアップ理論が2回連続になっおしたしたした。

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