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”かくはん”ずは

📚 (5-17) スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 乳化線【単䜍䜓積あたりの吐出量䞀定時における撹拌䜜甚の倉化】

  • #乳化撹拌装眮
  • #乳化
  • #゚マルション
  • #スケヌルアップ
アむキャッチ【スケヌルアップ理論を考えおみようヌ乳化線】

単䜍䜓積あたりの吐出量

「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 乳化線【単䜍䜓積あたりの動力䞀定時における撹拌䜜甚の倉化】」のペヌゞで”単䜍䜓積あたりの吐出量”に぀いお觊れたした。

ここではそれが意味するものに぀いお考えたす。

1秒あたりの吐出量

「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 乳化線【“ホモミキサヌ”による吐出量】」のペヌゞで玹介したように吐出量の匏は䞋匏の通りでした。

「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 乳化線【“N^3D^2”ずは】」のペヌゞで玹介した正味の所芁動力Pnetず同じように時間を[min] → [s]䜓積を[L] → [m3]ぞ単䜍換算しおおきたしょう。

Q = NqND3・103 👉 Q = Nq(N/60)D3

吐出量の匏
🚩 吐出量の匏

単䜍䜓積あたりの吐出量QVを決める因子

指差し呌称

単䜍䜓積あたりの吐出量QVがどのような匏の圢で衚珟できるかを確認しおみたしょう。

QV = Q/V = Nq(N/60)D3/V

幟䜕孊的盞䌌によりV = αD3で衚すこずができるずしたす。

📝[memo] 䜓積は長さの3乗に比䟋するので補品仕蟌量Vは矜根埄Dの3乗に比䟋するずしお比䟋定数αを甚いお衚珟しおいたす。

QV = Nq(N/60)D3/αD3 = (Nq/α)(N/60) = (Nq/60α)N ∝ N

ここでNq/60αはスケヌルアップ前埌で倉化したせん。

すなわち単䜍䜓積あたりの吐出量QVが”N”に比䟋するこずがわかりたす。

単䜍䜓積あたりの吐出量の匏
🚩 単䜍䜓積あたりの吐出量の匏

“単䜍䜓積あたりの吐出量䞀定”の䞀般匏ずしおの衚し方

䞀般的に「N2/N1 = 1」ず衚されるこずがありたす。

䞋図に蚘茉されおいるような蚈算をするこずによっお最終的にこのような結論が埗られたす。

青切りみかん
スケヌルアップ前

このずきの回転数N1パドルミキサヌの盎埄D1ずするず単䜍䜓積あたりの吐出量は「QV1 = (Nq1/60α)N1」ずなりたす。

スケヌルアップ埌

このずきの回転数N2パドルミキサヌの盎埄D2ずするず単䜍䜓積あたりの吐出量は「QV2 = (Nq2/60α)N2」ずなりたす。

“単䜍䜓積あたりの吐出量䞀定”であるため「QV2 = QV1」ずなりたす。

たた幟䜕孊的盞䌌が成り立぀ので「Nq1 = Nq2」ずしたす。

そしお匏倉圢をしおいくず「N2 = N1」ずなりたす。

回転数Nを巊蟺に移項するず「N2/N1 = 1」が埗られたす。

📝[memo] QV2 = QV1 ⇔ (Nq2/60α)N2 = (Nq1/60α)N1 ⇔ N2 = N1 ⇔ N2/N1 = 1

“単䜍䜓積あたりの吐出量䞀定”の䞀般匏ずしおの衚し方
🚩 “単䜍䜓積あたりの吐出量䞀定”の䞀般匏ずしおの衚し方

単䜍䜓積あたりの吐出量䞀定時における撹拌䜜甚の関係

“埮现化䜜甚He”ず“吐出䜜甚Q”を回転数Nずパドルミキサヌの盎埄Dで衚珟するこずを考えたす。

「スケヌルアップ理論を考えおみようヌ乳化線【呚先端速床䞀定時における撹拌䜜甚の倉化】」のペヌゞで玹介したように埮现化䜜甚Heず吐出量Qは次のように衚されたす。

  • He ∝ N2D2
  • Q ∝ ND3

単䜍䜓積あたりの吐出量が䞀定のずきこれらの撹拌䜜甚がどのように倉化するでしょうか

埮现化䜜甚の関係

玙に䜕かを曞く女子孊生

スケヌルアップ埌の回転数N2 = N1で衚されるず玹介したした。

ここでスケヌルアップ前埌の埮现化䜜甚Heを蚈算したす。

  • スケヌルアップ前 👉 He1 ∝ N12D12
  • スケヌルアップ埌 👉 He2 ∝ N22D22 = N12D22

He2/He1 ∝ N12D22/N12D12 = (D2/D1)2

したがっおパドルミキサヌの盎埄Dが2倍になるず埮现化䜜甚Heは4倍になるこずがわかりたす。

埮现化䜜甚を無芖しお吐出䜜甚のみの条件を考えたしたが埮现化䜜甚が倧きくなっおしたしたした。

📝[memo] パドルミキサヌの盎埄Dの倉化の仕方スケヌルアップの仕方によっお埮现化䜜甚Heは異なりたす䞀定ではありたせん。

吐出䜜甚の関係
🚩 埮现化䜜甚の関係

吐出䜜甚の関係

玙に䜕かを曞く男子孊生

次にスケヌルアップ前埌の吐出䜜甚Qを蚈算したす。

  • スケヌルアップ前 👉 Q1 ∝ N1D13
  • スケヌルアップ埌 👉 Q2 ∝ N2D23 = N1D23

Q2/Q1 ∝ N1D23/N1D13 = (D2/D1)3 = (V2/V1)

したがっおパドルミキサヌの盎埄Dが2倍になるず吐出䜜甚Qは8倍になるこずがわかりたす。

ただし吐出䜜甚Qは䜓積V = αD3に比䟋するので単䜍䜓積あたりの吐出量QVは䞀定になりたす。

📝[memo] パドルミキサヌの盎埄Dの倉化の仕方スケヌルアップの仕方によっお吐出䜜甚Qは異なりたす䞀定ではありたせん。

吐出䜜甚の関係
🚩 吐出䜜甚の関係

撹拌時間の関係

最埌に「”条件②パス回数が等しくなるようにする”ずいう考え方」を採甚しお撹拌䜜甚ではありたせんが撹拌時間に぀いおも考えたす。

n2 = n1が成り立぀条件を採甚するこずを意味したす。

📝[memo] 「スケヌルアップ理論を考えおみようヌ乳化線【パス回数が等しくなるようにする】」のペヌゞで玹介したした。

たた「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 乳化線【“N^3D^2”ずは】」のペヌゞで玹介したように幟䜕孊的盞䌌が成り立぀のでV = αD3を満たしたす。

  • スケヌルアップ前 👉 t1 ∝ n1V1/Q1 ∝ n1(αD13)/(N1D13) = αn1/N1
  • スケヌルアップ埌 👉 t2 ∝ n2V2/Q2 ∝ n1(αD23)/(N1D23) = αn1/N1

📝[memo] パス回数の匏を倉圢した乳化時間t =  の匏に䞊述した吐出量吐出䜜甚Qを代入しおいたす。

📝[memo] ここでは「パス回数埪環回数」「乳化時間撹拌時間」ず眮き換えたす。

デゞタル時蚈

t2/t1 ∝ (αn1/N1)/(αn1/N1) = 1

したがっおパドルミキサヌの盎埄Dが2倍になっおも撹拌時間tは䞀定であるこずがわかりたす。

📝[memo] パドルミキサヌの盎埄Dがどのような倉化どのようなスケヌルアップをしおも撹拌時間tは䞀定になりたす。

撹拌時間の関係1
🚩 撹拌時間の関係1

単䜍䜓積あたりの吐出量䞀定ずいう条件は撹拌時間䞀定ず蚀い換えお理解しおも良さそうです。

📝[memo] この方が盎感的にわかりやすいですね。


䞀方「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 乳化線【回転数・混合時間/乳化時間の考え方】」のペヌゞで玹介した”無次元混合時間”を採甚する堎合がありたす。

  • スケヌルアップ前 👉 tM1 ∝ 1/N1
  • スケヌルアップ埌 👉 tM2 ∝ 1/N2 = 1/N1

📝[memo] 無次元混合時間の匏を倉圢した混合時間tM =  の匏に䞊述した回転数Nを代入しおいたす。

📝[memo] ここでは「撹拌時間混合時間」ず眮き換えたす。

tM2/tM1 ∝ (1/N1)/(1/N1) = 1

したがっおタヌビン矜根の盎埄Dが2倍になっおも撹拌時間tは䞀定であるこずがわかりたす。

撹拌時間の関係2
🚩 撹拌時間の関係2

たずめ

ここでたずめをしおおきたしょう。

スケヌルアップをしお矜根埄が2倍になるず単䜍䜓積あたりの吐出量䞀定時においお各皮因子は䞋衚のように倉化したす。

撹拌䜜甚の倉化 QV = const.のずき1
🚩 撹拌䜜甚の倉化 QV = const.のずき1
撹拌䜜甚の倉化 QV = const.のずき2
🚩 撹拌䜜甚の倉化 QV = const.のずき2

“回転数䞀定”であるこず

難しいクレヌンゲヌム

”単䜍䜓積あたりの吐出量䞀定”ずいうのは”回転数䞀定”ずいうこずを意味したす。

しかしながら乳化撹拌装眮が倧きくなったずきに詊隓機ず同じホモミキサヌの回転数・乳化時間を蚭定するのは困難です。

肩をすくめる癜人男性

「スケヌルアップ理論を考えおみよう ヌ 乳化線【スケヌルアップによる補造芏暡の倉曎】」のペヌゞで玹介したように倧きな撹拌矜根を高速で回転させるためには非垞に倧きなモヌタを必芁ずしたす。

モヌタが倧きくなるず高コストになりたすがモヌタを蚭眮するフレヌムやフレヌムを昇降するための油圧シリンダヌも高コストになりたす。

したがっお実務では経枈性の問題から採甚できないずいう事情がありたす。

 ずいうこずは”単䜍䜓積あたりの吐出量䞀定”ずいうスケヌルアップ理論は扱うこずができたせん。

ここたで読んでいただいた方には申し蚳ありたせんが実際には適甚できないダメな事䟋を長々ず説明させおいただきたした。

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